abusan3225’s diary

カングーで旅をするプロデューサーが何か書きます。そういや最近旅をしてないな

TRN TA1 レビュー「ドンシャリの中で高音がキラッと光る1BA+1DDイヤホン」

今回はTRN TA1をレビューしていきます。

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TA1は中国のTRN Audioというブランドから出ているイヤホンで、Amazonでは3000~4000円程度で販売されています。TRNは格安中国製イヤホンとしての代表的な地位を獲得しているKZに対抗するブランドとして新製品を続々と出しており、MMCXや2pin端子を採用した有線イヤホンをワイヤレス化するアダプターも出しているなど挑戦的なメーカーです。

良い点

  • 硬質で煌びやかな印象の高音
  • 癖がなく聞きやすい中音
  • ドンシャリで量感のある低音
  • 質の良さを感じる筐体

悪い点

  • 音が多い楽曲では個々の音が被ってしまうことがあり中低音が曇った音になる
  • 元気で派手なサウンドのため合わない人には全く合わない
  • 純正ケーブルと本体MMCX端子の接触が不安定

外観

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デザイン的にはSONYやFiiOのイヤホンを意識していることは明らかですが、格安中国製イヤホンのイメージと違う印象を受ける形状をしています。コンパクトなサイズなので装着感の向上も期待できます。クロームメッキされた筐体は一目見てビルドクオリティの高さを感じます。
筐体にはマグネシウム合金を採用しています。格安中国製イヤホンというとプラスチック筐体に金属フェイスプレート採用というものが多く、全体で金属を採用する機種はあまり多くありません。TA1は3000円台で購入可能なイヤホンでは数少ない金属製筐体採用のイヤホンです。
ドライバーは1BA+1DDのハイブリッド構成で、BAドライバーにはKnowles社製のものが採用されています。最終的にはどのようなチューニングを行うのかで音質は決まりますが、価格を考えるとKnowles社製のものを採用しているというだけでコスパ良しだと思います。その代わり付属品は最低限で、よくあるギリギリ使えるレベルのポーチすら付属していません。

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ケーブルは4芯の銀メッキが採用されています。私の個体だけなのか、左のMMCX端子が接触不良を起こしやすく音が頻繁に途切れる現象が発生しました。4mm径のシリコンチューブで固定することで対処しています。

音質

価格から考えると十分すぎるほど高音質です。派手なドンシャリサウンドですが音の歪みやノイズはほぼ感じられません。
ただ、高音域と中低音域で音が全然違うやないかいとツッコミを入れたくなるくらいBAとDDの間がわかりやすく感じます。高音から中音にかけてはクリア感のある見通しの良い音ですが、中音から低音にかけて少々元気すぎるためか楽曲によっては中低音が曇ったように聞こえます。ドンシャリが好みではない場合は疲れを感じるかもしれません。

高音は十分な解像度とクリア感があり見通しが良い印象です。キラッと光るような見通しの良いサウンドに仕上げられており、TA1の高音はとても良いと感じました。

中音は癖があまりない聞きやすい音で刺さりはほとんどありませんが、少し他の音に埋もれがちな印象です。個人的にはもう少しボーカルの伸びがあったほうが好きです。出音自体は良いと感じるのですが、主に低音側とのバランスがそういう傾向なんでしょう。

低音はキレと締まりはそこそこですが、しっかりと量感があり沈み込むような低音を得意としています。

全体的に楽曲を選ぶタイプのバランスです。ハマったときは最高なのですが、私が良く聞くジャンルではハマることは少なく、全体的に曇った音になってしまいます。車のカーナビでラウドネスを強くしたときのサウンドに似てるような気がします。
カタログスペックは10Hz-40KHzというハイレゾ音源にも対応したなかなかのものですが、実際に聞いてみると高音に中低音がもろに被ってしまうためなのか、ハイレゾ特有の響きの良さなどのいわゆるハイレゾ感があまり感じられませんでした。
ドンシャリサウンドが好きという人であればおすすめですね。個々の音は完成度が高いものですので、あとはドンシャリな音が好みに合うかどうかというところで決まると思います。全体的な見通しの良さやボーカルの伸びを重視するなら違うイヤホンを探したほうが良いでしょう。

装着感

コンパクトな筐体は装着感が非常に良く、付けていてストレスを感じません。ケーブルも細く適度に柔らかいため取り回しにストレスを感じることはないでしょう。

エージング

TA1の説明書にはエージングの手順が細かく記載されています。

Shu Jin - use the normal listening strength of one-third of the volume-driven headphones, the cumulative time Reached 24 hours.
meridians - the use of normal listening intensity of two-thirds of the volume of headphone driver, the cumulative time Reached 24 hours.
martial arts - the use of normal listening intensity drive headphones, the cumulative time of 72 hours.
beat - use the normal listening strength og three-fourths of the volume driver headphones, the cumulative time Reached 24 hours.
debut - into normal use stage.

※Google翻訳
Shu Jin-音量駆動型ヘッドホンの3分の1の通常のリスニング強度を使用し、累積時間は24時間に達しました。
子午線-ヘッドホンドライバーの音量の3分の2の通常のリスニング強度の使用、累積時間は24時間に達しました。
武道-通常のリスニング強度ドライブヘッドホンの使用、累積時間72時間。
ビート-ボリュームドライバーヘッドホンの4分の3の通常のリスニング強度を使用し、累積時間は24時間に達しました。
デビュー-通常の使用段階に。

こんな記事を書いているわけですから気になって手順通りのエージングをしてみました。中音から低音にかけての詰まったような感覚をなんとかできるかもという期待もあったのですが、特に大きな変化は感じられないという結果に終わりました。
良く言えばTA1はエージングしなくても良いサウンドを聞けるということですので、ドライバー周りのビルドクオリティは良いということも考えられます。

総評

ドンシャリの中で高音がキラッと光るサウンドは好みが分かれますが、全体としての音のクオリティは高く作られています。ドンシャリ傾向が好きなのであればかなりコスパの良いイヤホンとして選択肢に入れても良いと思います。
MMCX端子の接触不良がありましたが、全体的に高いビルドクオリティや小ぶりで装着感の良いデザインは格安イヤホンの入門としても十分おすすめできるレベルだと思います。

DCMEKA A09 ウッドモデル レビュー「引き締まったキレのある低音が楽しめる1BA+1DDイヤホン」

今回はDCMEKAというメーカーがAmazonで販売しているA09というイヤホンを紹介します。

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DCMEKAというメーカー(もしくはブランド)はAmazonや海外のECサイトにて独自のイヤホンを販売しています。全く耳にしたことがない名前で怪しい日本語とともにAmazonで売られている様子は明らかに怪しさしか感じなかったため最初は購入する気は全くありませんでしたが、Amazonの製品ページを見ているとA09というモデルの中に木のフェイスプレートを採用したモデルがあり、価格も2450円と安価だったため試しに購入した次第になります。
日本のAmazonではDCMEKAからA09というイヤホンのほかにIE68というモデルが販売されていますが、同じモデルでもセラーによって価格が大きく異なっています。購入されるのであればDCMEKAが販売しているものを選べば最安値で購入可能です。

A09 ウッドモデル ブルー HG-A09M-B(今回購入したもの)
www.amazon.co.jp

A09 カーボンモデル HG-A09T(炭素繊維という記載がありますが素材は未確認)
www.amazon.co.jp

A09 通常モデル HG-A09H(おそらくプラスチック)
www.amazon.co.jp

IE68 HG-IE68L
www.amazon.co.jp

また、海外のAmazonではTK300というモデルを確認できました。

DCMEKA in Ear Monitors Amakute TK300 Over Ear Earphones
www.amazon.com

海外で販売されているものはAmakuteというブランド名?が記載されているものが多くなっていましたが詳細は不明です。
Amazonで公式以外のセラーが取り扱いを開始した日を見る限り、A09は2019年の末、IE68は2021年の中ごろには世に出ていたものと思われます。AmazonでのDCMEKA公式の取り扱いは2021年中ごろからですが、どうやら2018年の末にAmakuteブランドからA09の通常モデルが販売されており、現在ではそちらもDCMEKA公式から販売されています。

www.amazon.co.jp

こちらは商品名にDCMEKAという名前が付いていませんが販売元はDCMEKAとなっています。仕様の差異は不明ですが、記載されているスペックに違いはないため同一モデルだと思われます。
おそらくAmakuteというブランド名で販売していたものを2021年にDCMEKAというブランド名に変更したのでしょう。

A09にはフェイスプレートの材質やデザインの違いで複数のモデルが存在しており、今回購入したのはフェイスプレートに木が採用されているモデルHG-A09M-Bになります。
ちなみにA09の通常モデル(フェイスプレートがプラスチックのもの)は、Amazonで売られているMMCX端子を採用したイヤホンで唯一の2000円未満で購入できるイヤホンです。そのお値段はなんと1800円! さすがに2pin端子も含めるとKZに軍配が上がります。

良い点

  • 引き締まったキレのある低音
  • 中低音寄りで僅かにドンシャリ傾向ながらボーカルは曇っておらずちゃんと聞かせてくる
  • 2基のドライバーを自然に繋げている
  • 解像度や音場はそこそこながら各音域が被っていない

悪い点

  • やや弱く感じる高音から中音
  • 低音の響きや量感は少し物足りない
  • ビルドクオリティは粗が目立つ
    • ケーブルが記載されている仕様よりも10cm以上短い
    • 3.5mm端子が僅かに細い

外観

パッケージ

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パッケージに使用されている写真が明らかにウッドモデルではない通常モデルのA09ですが、中身はちゃんとブルーの木製フェイスプレートが備え付けられたA09でした。どうやらDCMEKAはこの1種類のパッケージしか用意していないらしく、IE68のレビューにも同じ箱が登場していました。
パッケージは非常に簡素な作りになっています。NICEHCKやTRNなど、同価格帯の格安中国製イヤホンでも少し凝った化粧箱を用意してくることが多くなっていますが、DCMEKAの箱はシンプルイズベストを訴えかけてくるような見た目です。
説明書は付属しておらず箱の背面に簡単な取り扱い説明が記載されています。12ヵ月保証という記載がありますが、いざ保証を受けようとなるとAmazon経由か直接メールで連絡になるようです。

本体

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商品説明通りブルーに塗装された木製だと思われるフェイスプレートが装着されています。叩いてみたところプラスティック部分とは明らかに音が違ったためちゃんと木が使われているようです。低価格イヤホンで木製フェイスプレートを採用しているものは非常に珍しいですね。
ケーブルは小さいパッケージの中で付属ポーチの中にイヤホン本体やイヤーピースと共に押し込まれていましたので癖が強くついてしまっています。ケーブル自体は柔らかい4芯ケーブルのため取り回しはそれほど悪く感じませんが、耳掛けするための癖付けが左右で違っていたり、ケーブル長が1.2mという記載よりも短いなどビルドクオリティにいくつかの問題があります。MMCX端子が採用されているため容易にリケーブルが可能です。端子は少し緩く回ってしまいますが接触は良好でした。

付属品

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付属品はメーカー名などの記載が一切ないポーチと、汎用品ではないと思われる黒いイヤーピースのみです。
先に書いたようにこのポーチの中にすべてが押し込まれた状態で箱に入っています。ポーチのサイズは箱の幅とほぼ同じで縦は箱からはみ出るため、箱は少し膨らんだ形に変形していました。
ポーチのサイズはNICEHCK DB3の付属ポーチよりも僅かに大きいくらいでイヤホンを入れるサイズとしてはもう少し余裕が欲しいところです。太いケーブルにリケーブルした場合は入りづらくなると思います。

音質

FiiO M11 Plus LTDとXperia 10 III Liteを使用しています。

A09は1BA+1DDを採用していると説明されていますが、A09通常モデルの説明画像では9mm+6mmのデュアルダイナミックという記載があります。筐体な真っ黒なプラスチックで中が見えないため確認するには分解する必要があります。

www.amazon.co.jp

1BA+1DDの構成はこの価格帯の中国製イヤホンでよくある構成です。使用されているドライバーの詳細な情報はわかりませんでしたが、9.2mm+6mmという記載が間違いないのであれば6mmのドライバーはBAではなくダイナミックドライバーなんじゃないかと思います。

箱出しでは全体的に音が曇っている中低音寄りのドンシャリ傾向という印象で、謎ブランドの格安中国製イヤホンによくあるとりあえずドライバー積んで形だけ作りましたというものかと思ったのですが1時間くらいで個々の音の明瞭感が大きく改善し、少し中低音寄りの弱いドンシャリ傾向という印象になりました。
複数のドライバーを組み合わせたハイブリッドモデルはそれぞれのドライバーが担当する音域の繋がりが音質に大きく影響します。ここがうまくできていないと低音が高中音に被って全体的に曇った音になったり、逆に高音が響きすぎて刺激が強すぎる音になってしまいます。A09は1BA+1DD(2DD?)の2基構成のイヤホンですが、特に不自然さはなく中低音を担当するダイナミックドライバーと高音を担当するBAドライバーの協調がうまく取れており、高音から中音まで個々の音域がしっかり出ているけれど他の音域を邪魔していません。解像度は一般的で音場はやや狭く感じますが、各音域はバランスよく見通しの良い音に仕上げられているためドンシャリとはまた違う印象を受けます。
A09は物足りないと思う部分もありながら気に入ってしまうような音質に仕上げられています。いろんなところで怪しさ満点だったのでかなり警戒していましたが、一番重要な音質という部分はしっかりと作られているようです。

高音はやや弱く、刺激のある強い高音ではありません。しかし曇りは感じられず弱いながらも丁寧に鳴らしてくれます。キンと響く硬質な高音ではなく、少し暖かさも感じるような中庸な高音という印象です。

中音は音場の狭さや解像度の低さからくる他の音域との被りが僅かに感じられるためボーカルが奥に引っ込みがちな楽曲は苦手としていますが、そうでない楽曲であれば奥に埋もれているということはなく価格相応に聞くことができます。ボーカル域の高音の伸びは少し物足りずやや天井感も感じますが、刺さりは抑えられ聞きやすい中音とも言えます。

低音はやや強めのバランスで、A09で最も良いと言える音を鳴らしてくれます。特にEDMなどの立ち上がりから強い入力があるドンッドンッという低音が得意で、引き締まったキレのある重低音をサブベース域も含めて楽しむことができます。重く響いて沈み込むような低音はやや苦手としていて、響きの減衰が早いと感じました。
低音が強いと言っても低音を主体的にメロディとして聞かせるバランスの楽曲と、下支えのために裏に入れられている楽曲、それぞれの雰囲気を壊すことなく音楽を楽しく聞くことができるように仕上げられています。

特に得意としているのはEDM系です。EDMを聞くのならNICEHCK DB3よりも優秀だと感じました。

ボーカルや高音主体ですと、A09は高音から中音にかけて粗を感じる部分もありDB3のほうが良いと感じることもあります。それでもA09の音質は総じて好みなサウンドで、聞くジャンルによって使い分けてもいいと思います。

装着感

ノズルが楕円形になっているためか少し装着感に悪影響があります。なぜ楕円になっているのかは全く不明です。ノズルのせいなのかハウジングの形状のせいなのか付属のイヤーピースも装着感があまりよろしくありません。私はAcoustune AET07に交換しました。ノズル系がある程度あり、形も楕円形という特殊なものですので軸がある程度太くて柔らかいイヤーピースがおすすめです。

リケーブル

今回はNICEHCK TDY4にリケーブルしました。理由は手持ちのMMCXケーブルがこれしかなかったためです。TDY4は8芯の銀メッキ線のため純正ケーブルと比べて全域で音質の変化を期待できます。
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リケーブル後は全ての音域で音質が引き上げられるように感じ、解像度や音場も含め全体的に音が整った印象です。高音から中音にかけて見通しが大きく向上したため明瞭感がある音質になりました。
低音のキレは増しましたが響きや量感に大きな変化は見られず、高音から中音にかけての響きは変化しているので低音側のドライバーは純正ケーブルで限界だったようです。もう少し沈み込むように響く低音を鳴らしてくれたら最強だったのですが2450円に求めるものではないということでしょう。もしかしたら金メッキ線のケーブルやバランス接続では改善されるかもしれません。

総評

最初は怪しい部分が満載で不安でしたが、実際に聞いてみるとかなり気に入りました。箱出しでは全くいい評価では無かったのですが、1時間ほどで化けリケーブルで化けと驚きの連続。メインでも使っていきたいサウンドです。特にリケーブル後の変化はとても面白く様々なケーブルを試したくなります。TRN BT30やFiiO UTWS5と組み合わせてTWS化しても面白そうです。
残念ながら新製品を積極的に出す方針ではないようですが次の製品を期待したいメーカーですね。

NICEHCK DB3 レビュー「厚みのあるボーカルときらりと光る高音が特徴的な1BA+2DD低価格イヤホン」

今回はNICEHCK DB3をレビューしていきたいと思います。
今まで低価格帯の中国製イヤホンにはあまり手を出していなかったのですが、Amazonブラックフライデーセールに含まれていたためいくつか購入したうちの1つがこのDB3になります。

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Anker Soundcore mini 3、SONY SRS-XB12、SONY SRS-XB13を一気にレビュー

みなさんこんにちは。今回はワイヤレススピーカー3機種を一気にレビューします。

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左からAnker Soundcore mini 3、SONY SRS-XB12、SONY SRS-XB13

家ではONKYOのスピーカー、出先ではワイヤレスイヤホンを使用しているためワイヤレススピーカーなんて私にとって全く縁がないもののはず。事の発端は愛車のカングーを車検に出した時まで遡ります。代車として出てきた車が車検付きの競技車両だったんです。

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ちゃんと車検通って公道走行もできる競技車両

ダイハツ ミラです。
そこから紆余曲折あってこのミラに乗り続けているのですが、いかんせんミラの純正スピーカーというのはラジオを聴くくらいにしか使えず、競技車両ということで車内の騒音もなかなかのものなので音楽を聴きながら運転なんてできたものではありません。そこでアウトドアで使うワイヤレススピーカーなら置き場所を自由に選べて少しはマシになるのではと思ってワイヤレススピーカーを探していました。
ワイヤレススピーカーをいろいろ探しているとき、友人からAnkerのワイヤレススピーカーを譲り受けました。それがAnker Soundcore mini 3です。
この時はAnkerだけをレビューしようと思っていたのですが、ほかのワイヤレススピーカーも聞きたくなり、ちょうどAmazonブラックフライデーセールでSONYのSRS-XB12という古いモデルが安くなっていたため購入。しかしXB12は2年前のモデルなので単純に比較できないよなと思い、特にセールで安くなっていたわけでもないXB13を購入しました。

ということで、私の前には似たような形をしたワイヤレススピーカーが3つ鎮座しています。どれもマグカップくらいのサイズでコンパクトです。こういう形のワイヤレススピーカーを一言で表す単語ってないんですかね。マグカップ型とかでいいのかな。

最も小さいのはSoundcore mini 3、最も大きいのはXB13

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箱の大きさはAnkerとSONYでかなり違いがありましたが、中身はそれほど差はありません。

Anker Soundcore mini 3

f:id:abusan3225:20211209222257j:plain Ankerのマグカップ型ワイヤレススピーカーです。4000円を切るAnker価格でコスパが良いと評判です。アプリでイコライザーの切り替えなどもできます。

SONY SRS-XB12

f:id:abusan3225:20211209223925j:plain こちらはSONYのマグカップ型ワイヤレススピーカー。2019年発売と古い機種ですがまだまだ使えます。後継のXB13ではオミットされましたが、AUXケーブルで有線接続ができます。お値段は7000円前後ですが、古い機種のためセールで4000円中ごろになることが多くなりました。Ankerと違ってアプリでイコライザーの切り替えなどはできません。

SONY SRS-XB13

f:id:abusan3225:20211209223953j:plain XB12の後継として2021年に発売された機種です。有線接続が廃止されましたがパッシブラジエーター開口面積の大型化され低音がXB12より出るようになりました。ストラップの取り付けによる設置場所の自由度が高まり、上から吊るすなどの使い方もできるようになっています。お値段は6000~7000円前後です。

スペック

 Soundcore mini 3SRS-XB12SRS-XB13
サイズ約72 × 72 × 84mm約74 x 92 x 74mm約76 × 76 × 95mm
重さ230g243g253g
防塵・防水IPX7(防塵なし)IP67IP67
Bluetooth5.04.24.2
対応コーデックSBCSBC / AACSBC / AAC
通信距離(カタログスペック)20m10m10m
出力6W5W5W
連続再生時間15時間16時間16時間
アプリ連携あり
イコライザー、BassUp切り替え
なしなし
価格
※2021年12月09日時点の目安
約3800~4000円約4400~7000円約6000~7000円
複数スピーカーの連携最大100台まで接続可能2台で連携 or ステレオ再生可能2台でステレオ再生可能

カタログスペックでわかること

  • どちらもIPX7相当の防水性能だが、防塵はSONYのみ
  • Bluetoothバージョンに違いがあるが特に性能面で違いはない
  • SONYAACに対応
  • 通信距離はAnkerのほうが長い
  • 再生時間はSONYが僅かに長い
  • Ankerは公式アプリと連携してイコライザーやBassUp機能の切り替えが可能
  • 価格はAnkerがワンランク安く、旧モデルのXB12もセール対象になることが多いためXB13が最も高い

音質

まずどちらも音質に極端な差はありません。どちらも解像度や歪みについては価格相応の音質です。強いて言えばSONYのほうがボーカルから高音にかけてSONYのほうが解像感やクリア感が良いと感じます。SONYらしく丁寧な鳴らし方で小さい音も可能な限り鳴らそうとする気概を感じます。Ankerは高音を苦手としていて、アコギの音などで少し歪みを感じました。

最も大きな違いは低音

この手の製品では低音が出ていることをユーザーに分かりやすく伝えるためか、BASSという単語が付いた機能を宣伝していることが多く、今回の3機種もAnkerはBassUp、SONYはEXTRA BASSという技術を宣伝しています。
単純に音の聞こえ方のバランスとして低音が出ていると感じるのはSoundcore mini 3とXB13です。XB12は他の2機種と比べて少し低音が弱く感じますが、全く出ていないというわけでもなくイヤホンで言えば中高音重視な音という印象です。Soundcore mini 3はベース域が強調されているとはっきりわかるほど強く出ます。対してXB13はSoundcoreほど強くはありませんが、トータルバランスを壊さない程度にベース域が強調されます。
低音の質という視点で考えるとXB12が最も良いと感じました。SoundcoreとXB13はあえて筐体を箱鳴りさせることで低音を出していると考えられます。特にパッシブラジエーターを持たないSoundcoreにおいて箱鳴りが顕著に感じられ、ぶわついた締まりのない低音になっています。XB13も箱鳴りがありますが、こちらはパッシブラジエーターがあるためSoundcoreより低音の締まりがあるように思います。XB12はほぼ箱鳴りしておらず、ボーカル域に少し厚みを持たせながら高音から低音まで適度なバランスで聞くことができます。
3機種とも強調されるのはベース域のみで、サブベースから下はほぼ鳴っていません。そのためEDMや打ち込み系は苦手で、生演奏のロックなどを得意とします。これは外で使う場合でも違いがわかる部分です。

ただ、この手の製品が主に使用される環境はBBQやキャンプなどでのアウトドアということを考えると重要なのは音楽のメインとなる中音域と下支えとなる低音です。他の環境音が激しく混じる環境で聞く分には3機種とも特にネガな部分は感じないでしょう。設置場所の環境によってはSoundcoreのような低音の出方のほうが聞きやすく、XB12は全く聞こえないなんてこともあります。

本体の操作性はほぼ同じだが、音量操作に注意が必要

3機種とも本体の操作でできることに変わりはありません。

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Anker Soundcore mini 3の操作パネル
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SONY SRS-XB12の操作パネル
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SONY SRS-XB13の操作パネル

大きな違いは音量操作にあります。
Soundcore mini 3は絶対音量が使用されスピーカー本体と機器の音量が同期します。この動作が少し厄介でして、本体側で音量を覚えていない仕様なのか接続した際にスマホなどの機器側で設定されている音量にかかわらずSoundcore側の音量は最大に設定されます。そこから音量を上げてもSoundcoreの音量はもちろん上がりませんが、そこから音量を下げるとSoundcoreの音量も下がります。なにやらややこしい動作なのですが、接続するとSoundcore側の音量は必ず最大になると覚えておけば大丈夫です。Bluetoothで接続後に自動で再生するように設定している場合は注意が必要です。

SONYは両方とも個別で音量調整を行うことができます。接続を切ってもスピーカー側は音量設定を覚えていますので、再度接続しても前回と同じ音量で再生されます。ただ、何かの拍子にスピーカー側の音量がリセットされることがあります。リセットされても初期の音量は小さめに設定されているため、突然大きな音が出て驚くなんてことはありません。

設置場所の自由度はXB13が一強

3機種ともストラップが付いています。Soundcoreは固定されていて取り外すことはできません。XB12とXB13はストラップ全体を取り外し可能です。
ストラップの取り付け位置の制約によりSoundcoreとXB12は吊るした際にスピーカーが上向きになることを避けられませんが、XB13はストラップの取り付けについて自由度が高くなったため横向きや下向きにすることが可能になりました。また、XB12とXB13はストラップを完全に取り外すことができます。これを利用してより長いストラップに変える、ストラップ以外のものを取り付けるなどもできます。

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一つ問題点があり、写真のように吊るして横向きや下向きに使用した場合は充電ポートが塞がります。

総評

Anker Soundcore mini 3

良い点

  • 4000円を切る価格
  • 3機種の中では最もコンパクト
  • 最大100台まで同時再生が可能

悪い点

  • ストラップは短く固定式
  • 音量操作に注意が必要

Soundcore mini 3は3機種の中で最も安価にワイヤレススピーカーを手に入れられます。
音質は価格相応で、総合的にみるとコストパフォーマンスはそこまで高くないとも言えますが、迷ったならとりあえずこれを買っておけば大丈夫という選び方ならAnkerはやはり強いです。そういう場合で期待を外さないのもAnkerでしょう。

SONY SRS-XB12

良い点

  • XB13と比べて安い価格
  • トータルバランスに優れた音質
  • 取り外せるストラップ
  • AUXケーブルで有線接続が可能
  • 2台用意することでステレオ再生可能

悪い点

  • 生産終了している可能性もあるため入手性が悪化するかも
  • 下向きに取り付けるには工夫が必要
  • 外で使うと低音が物足りないと感じる

XB12は旧モデルですが接続性に問題はなくSONYらしいサウンドを楽しめます。3機種の中で有線接続に対応しているのはXB12のみなので、有線で使うのならXB12一択になります。
低音は他の2機種と比べて弱いと感じます。特に他の環境音が多いアウトドアでは物足りないと感じるかもしれません。
旧モデルであるため在庫が無くなれば入手できなくなります。この機種を選ぶのであれば早めの購入をおすすめします。

SONY SRS-XB13

良い点

  • XB13から着実にアップデートされた低音
  • 設置場所の自由度が高い
  • 2台用意することでステレオ再生可能

悪い点

  • 最も高い価格(少なくとも6000円以上)
  • 吊るして使う場合、充電ポートが塞がる場合がある

XB13はXB12から低音が強化されているためアウトドアでも聞きやすくなりました。設置場所の自由度が高いのも良い点です。
価格は3機種の中で最も高いためコストパフォーマンスは少し悪いです。充電ポートの位置にも注意が必要です。

私個人としてはお金を出せるならXB13、とりあえず必要ならSoundcoreでいいと思います。音質に細かい差はありますが、音質を重視して買う製品でもないため安さで選んでも問題ないでしょう。

Sudio T2 レビュー 「使い勝手やデザインは良いが、音は……」

9月に発売されたSudioというメーカーのT2というワイヤレスイヤホンを購入しました。

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Sudioはスウェーデンオーディオメーカーです。どちらかというと新しいメーカーで、Shaping Soundというフレーズとともに複数の完全ワイヤレスイヤホンを販売しています。
今回のT2というモデルはSudioの中で最新モデルとなる製品で、お値段は14900円ですがセール中は11175円で購入可能となっています。

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Moondrop Aria(2021) レビュー「1万円以下で迷いなくおすすめできるイヤホン」

今回のレビューはいつもとちょっと違って頂いたものになります。10月14日に31歳を迎えたのですが、その際に誕生日プレゼントとしてMoondrop Ariaというイヤホンを頂きました。

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Moondrop Aria

ということで当ブログ初の自腹を切っていないレビューとなりますが、ちゃんとレビューはしますのでご安心を。

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FiiO M11 Plus LTD 1.0.5アップデート

FiiO M11 Plus LTDに1.0.5のファームウェアアップデートが公開されました。

M11 Plus LTD -Firmware downloadFiiO Community| FiiO forum| FiiO product official communication platform
https://forum.fiio.com/note/showNoteContent.do?id=202106091015426600731&tid=17

Updated at 2021-11-1

M11 Plus LTD FW1.0.5 firmware download: Click here

The following changes and improvements have been made to the FW1.0.5 compared to the FW1.0.4 on M11 Plus LTD:

1、Fixed the issue where the sound and view are not synchronized in some third-party apps;
2、Fixed the issue where some third-party apps may stutter in playback;
3、Fixed the issue where some album covers are not displayed properly;
4、Improved the system fluency;
5、Improved some UI translation;;
6、Miscellaneous improvements.

とりあえずGoogle翻訳
1. 一部のサードパーティアプリでサウンドとビューが同期されない問題を修正しました
2. 一部のサードパーティアプリの再生が途切れる問題を修正しました
3. 一部のアルバムカバーが正しく表示されない問題を修正しました
4. システムの流暢さを改善しました
5. UIの翻訳を改善しました
6. その他の改善

2の再生が途切れる問題ですが、OpenSL ESを使用しているアプリで発生していた不具合のことだと思われます。PowerampのOpenSL ES出力で正常に再生されることを確認しました。これでソシャゲも動かすことができますね。
アップデート後は気持ち動作がサクサクになった気がします。