abusan3225’s diary

カングーで旅をするプロデューサーが何か書きます

ANIMA ANW01 レビュー 「イノタクサウンドで音楽に浸れるワイヤレスイヤホン」

f:id:abusan3225:20210724141324j:plain

ワイヤレスイヤホンが欲しくなる

リモートワークで音楽を聴きながら作業をすることが増えました。
再生環境はPC(foobar2000)にgamedacを接続しgamedacからヘッドセット(Arctis Pro)やスピーカー(ONKYO GX-D90)に流しています。
ヘッドセットを長時間装着するのは疲れますし、そもそもArctis Proは音楽鑑賞用ではないのです。田舎のぽつんと一軒家というわけでもないのでスピーカーを使える時間には限度があります。そして何よりPCは仕事でも使用しているため再生や一時停止のコントロールがやりづらいのです。
コントロールについては値引きされていたLG V60 ThinQ 5Gを購入しDAPとして使用することにしたため一応解決しましたが、今度は有線イヤホンの取り回しが面倒だなと思い始め、ワイヤレスイヤホンを購入しようということになりました。リモートワークが解除されるかもという話もあり、通勤中に音楽を聴く環境を整えたかったというのもあります。

欲しくなったのでいろいろ調べましたが一つ問題が。体調の問題があり店舗まで試聴しに行くことが難しかったんです(記事執筆時点では試聴に行けるくらいに回復)。
なのでネット経由で得られる情報しか頼りにできません。日用雑貨ならまだしも好みが分かれやすいものを実際に試さずに買うのはちょっと抵抗があります。
公式サイトから個人のブログまで調べつくして、これならいいんじゃないかと思ったのはこの2つ。

機能的にはSONYなんですが、自分が好みだと感じる音はゼンハイザーなんじゃないかと。実際に聞いてはいないので全くの未知数なのに3万出せるかというのもあります。
実際に聞いてはいないので8割くらいは未知数です。自分の耳の形に合うかどうかすらわかりません。オーディオ機器って絶対値的な部分と個人によって変わる部分があって、ある程度の価格以上になると絶対値的な部分はほぼ確実に手に入りますが、個人の好みは価格からじゃ全く分からない部分なので実際に試さずに買うと数万円出しても全く満足できないということになる可能性もあります。なりました。この失敗談はまた後日。

そんな時、アイドルマスターに楽曲を提供しているTAKU INOUE(通称:イノタク)氏がサウンドチューニング監修をしたワイヤレスイヤホンが出るということを知りました。
プロデューサーとしてはめっちゃ気になりますが、全く聞いたことが無いブランドだったので最初はどうせただのコラボイヤホンだろとしか思っていませんでした。ごめんなさい。
そしたら高級イヤホンメーカーとして一定の地位を確立しているメーカーのワイヤレスイヤホン専用ブランドだとか、イノタク氏によりガッツリ監修されているぞとか、気になる情報が出てきましてめでたく候補入りになったわけです。
イノタクサウンドで聞いてほしい曲としてアイマス曲が挙げられていたのもあり、アイマス曲をメインで聞いている自分に合うのではと思いました。でも先に書いた通り試聴しに行けなかったんですよね。
レビューが出てから考えようと思っていましたが、なぜか誰もちゃんとレビュー書いてくれないんですよ。たぶん200時間くらい聞いてから書こうということなんだと思います。自分が買って少し経ったらレビューが増え始めましたし。
結局悩んでもどうしようもないと思い切って買いました。合わなかったら友人に譲ろうと思ってました。

レビュー

ここからが本題

環境はLG V60 ThinQ 5G + Poweramp + aptxです。
テスト用プレイリストはよく聞く曲から確認したい音域に合わせて選んでいます。どのイヤホンでもこのプレイリストを使います。
このワイヤレスイヤホンはアプリからイコライザーを切り替えることができます。このイコライザーもイノタク監修という力の入れよう。MIDNIGHT、NIGHT、DAYの3種類がありますが、特に書いていない場合はMIDNIGHTで聞いています。

f:id:abusan3225:20210723152339p:plain
テスト用プレイリスト

過去に一度はワイヤレスイヤホンに手を出していますが失敗しました。なので比較対象としてそれを使うと全部良いとなってしまうので比較対象は無しとします。
使用時間は120時間ほどです。主にアイマス曲、平沢進を聞いています。

音質

15,000円のワイヤレスイヤホンとして最低限の音質は大丈夫だと思います。ノイズが多いとかそもそも鳴っていないということはありません。再生していない時はほぼ完全に無音です。
全体的にクリアで明瞭度が非常に高いと感じました。分解能力も高く一つ一つの音がはっきりと聞き分けられます。低音から高音までしっかり鳴っているのに今まで混ざりがちだった音が聞き分けやすくなっただけじゃなく、一つの音だと思っていたものがさらに細かくなる印象です。音の傾向はフラットで横方向への広がりもあり、音のかすれはほぼありません。
テスト用プレイリストの中では特にHotel Moonsideで分かりやすいと思います。キラキラとしたサウンドの中で速水奏に囁かれるのは最高ですよ! バンディリア旅行団の「霧は地図と~」のところは平沢進ASMRですね。口の動きまで感じられるような音です。

高音の音質

とても綺麗でクリアな高音を鳴らしてくれます。人によっては刺さると感じることがあるかもしれませんが、僕の中では刺さりすぎず引っ込まない絶妙なラインを攻めてる印象です。
瞳の中のシリウス後半のサビ転調部分が特にわかりやすいと思います。


www.youtube.com

中音の音質

結構前に出てきます。高音と同じく非常にクリアで余程のことが無い限り他の音に埋もれることはありません。
特に女性ボーカルとの相性が良く、如月千早やジェーニャの曲をよく聞く僕にとってはぴったりなサウンドです。薄皮が1枚挟まったようなぼやけもありません。

低音の音質

高音と比べると控え目な印象ですが、鳴っていないとかスカスカな鳴り方ではなくキレも深みもある低音です。いかにも重低音という感じでドンと響く音が好きなら弱すぎると感じると思います。
Limitelessの1分16秒あたりからがわかりやすいと思います。高音のキラキラ感はそのままに、芯のある低音が鳴ります。
目が逢う瞬間の最初「戻れない二人だと」のところもわかりやすいですね。思いっきりズンと響く感じではありませんが、キレと深みがある低音が鳴ります。

イコライザー

公式アプリからイコライザーを切り替えることができます。今のところ用意されているのはMIDNIGHT、NIGHT、DAYの3種類ですが、将来的にアップデートでの追加もあるそうです。

MIDNIGHT

音楽に浸りたいという時にぴったりです。キラキラとしたサウンドが行き交う中にいる感覚で、音が前に出てくるようになります。
人によっては聞き疲れしやすいと感じる音なので、疲れているときはNIGHTやDAYのほうがいいでしょう。

NIGHT

MIDNIGHTと比べると広がりが増したような印象です。MIDNIGHTが横への広がりだとすると、こちらは縦に少し広がるような感じ。
低音の響きが強くなる傾向もあるので曲によって変えるといいかもしれません。

DAY

高音と低音が少し丸くなります。瞳の中のシリウスがわかりやすく、後半のサビ転調部分で刺さりやすいと感じるならDAYに切り替えると聞きやすくなります。
少し疲れているときや作業用BGMとして聞きたいときはぴったりです。

装着感

ワイヤレスイヤホンとしては本体や充電ケースがかなり小さく、そのためか装着感も耳にぴったりはまる感じで良いと思います。
イヤーピースだけで支えている感じではなく、しっかりフィットすることで支えているので歩いていても安定感があります。

遮音性

ノイキャン無しのカナル型イヤホンとしては十分だと思います。
2回ほど外で使用しましたが特に問題ありませんでした。

音漏れ

こちらも特に問題ありません。スマホを耳に近づけて録音してみましたが大丈夫でした。

注意点

実際に使用してみて注意が必要な部分です。

イヤーピースの選択肢問題

ANIMA ANW01は他のTWS同様にノズルが短いためイヤーピースを選ぶタイプですが、充電ケースのサイズも小さいためイヤーピースのサイズに余裕がほぼありません。
軸部先端から傘部先端までは4mm後半が限界で、柔らかいイヤーピースなら少し押しつぶせば蓋がなんとか閉まるといった感じです。あまり無理にケースを閉めると本体のボタンを押してしまう、ケースが破損する、充電不良なども考えられるので注意が必要です。

f:id:abusan3225:20210724141205j:plain

f:id:abusan3225:20210724141221j:plain
純正イヤーピースの短さからもわかる通り余裕がない

TWS専用イヤーピースのSednaEarfitLight Shortを購入しましたが、蓋が全く閉まりませんでした。
使用できるイヤーピースを2つ確認したので音質レビューとともに書いておきます。

SednaEarfit Crystal for TWS

軸部先端から傘部先端まで約4.4mm。フィット感を高めるために表面が少しべたついているのでケースに入れる際に引っかかります。うまく入れると蓋がちゃんとしまって充電も問題ありません。
スーパークリアサウンドを謳うだけあってクリア感が増して高音が強くなります。ただ、強くなりすぎてMIDNIGHTだとめっちゃ刺さります。DAYで聞くのが一番いいかもしれない。
音の響きが良くなるのでスタジアムやライブ会場にいるようなエフェクトをかけるならぴったりです。

SpinFit CP1025

軸部先端から傘部先端まで4.5~5mm。Sednaとは対照的で遮音性が上がるためか低音が少し強調され高音は控え目になります。純正で高音が強すぎると感じるならアリです。
ケースには特に問題なく入ります。充電も問題ありません。

純正イヤーピース

SednaとSpinFitを試しましたが純正に戻りました。自分にとって好みだと言える音は純正でした。装着感も申し分なく、遮音性や音漏れも問題ないので、ANW01は好みのサウンドに近づける以外の理由でイヤーピースを変える必要は特にないですね。

総評

試聴せずに買うという博打みたいなことをしましたが、結果として大成功に終わりました。何も考えずに1枚だけかった宝くじで1等6億当たりましたみたいな感じで驚きです。
ANIMAブランドの元になるAcoustuneの技術力やTAKU INOUE氏のサウンドチューニングがとても素晴らしいんでしょうね。自分の耳にもぴったり合うサウンドです。もっと言うとANIMA ANW01に出会ったことで自分が好きだと言える音がどのような音なのかはっきりわかりました。
ANIMAブランドでこの音ならAcoustuneの有線イヤホンは似た傾向の音が鳴るのではとHS1300SSなどが気になっています。買っちゃいました。HS1300SSのレビューはまた後日やります。

f:id:abusan3225:20210724143620j:plain
沼の入り口

f:id:abusan3225:20210724143509j:plain

作っている人の魂を感じられる製品でした。こんなに良いものを15000円で買えちゃって本当にいいんですか? と思うほど良いものです。イノタクサウンドが少しでも気になるなら試聴をおすすめします。試聴する際は公式アプリをスマホにインストールしてから行くとイコライザーの切り替えを試せます。

Google Play App Store

今はまだANW01だけですが、後続の製品にも期待が高まります。
以上、ANIMA ANW01のレビューでした。