abusan3225’s diary

カングーで旅をするプロデューサーが何か書きます。そういや最近旅をしてないな

HDD交換してIFE2(CPU脱落防止ブラケット)取り付けたらやらかした話

不良セクタが出る

7月の末、暑い暑いと言いながらリモートワークをしたり1200円の怪しいイヤホンを買ったりしていたらCrystalDiskInfoが警報通知を出しました。
内容は「代替処理保留中のセクタ数」と「回復不可能セクタ数」が両方とも0→1に増加したというもの。セクタ代替処理発生回数は0のままなので、代替処理ができないレベルの不良セクタが発生したというやばいやつです。

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不良セクタが発生したと判断された場合、HDDは用意されている予備のセクタへ代替する処理を行おうとします。しかし、不良セクタを読み取ることができないなど、代替処理ができない場合は処理を保留し、SMARTの代替処理保留中のセクタ数を加算します。
発生した不良セクタが読み込みも書き込みもできない、どうしようもない不良セクタであれば回復不可能セクタ数を加算します。

今回起きた不良セクタは回復不可能セクタと判断されたので、おそらく読み書き不能などうしようもないタイプ。そこに書き込まれていたデータは、業者に復旧を頼めばなんとかなるかもしれませんが、ほとんどの場合は諦めるしかありません。

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FromHDDtoSSDでチェックすると、やはり読み書き不能セクタでした。

HDDからは正しく不良セクタが認識されているため、このHDDはまだ使い続けることはできます。ただ、このHDDは使用時間が19000時間を超えているため、他のセクタでも不良セクタが発生する可能性が高いと言えるので早急にデータを退避して新しいHDDに交換すべきです。
つけっぱなしになることが多いので24時間稼働に対応するもので、性能を考えると価格が高くなってもCMRが欲しいということで東芝のMN08シリーズから容量は6TBを選択しました。

HDD交換作業

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購入したHDDがこちら。2台セットで購入しました。

さてHDDを交換するわけですが、どうせPCの中を触るのなら一緒にいろいろと作業したいところです。
ということで今のPCに買い替えてからずっとやろうとしてやっていなかったこれの取り付けもやっちゃうことにしました。

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ProArtist IFE2です。何なのかと言うとAMD製CPUの脱落防止ブラケットです。
Intel製CPUであればマザーボードのソケット自体にしっかりとした脱落防止ブラケットが装着されているのですが、AMD製CPUのAM4ソケットには簡素なものしかなく、これがまたとても貧弱なものでしてCPUクーラー着脱時に硬化したグリスによってCPUが一緒に引っこ抜けるということが起きます。引っこ抜けるだけならまだしも、CPUが落ちたり斜め方向にCPUが抜けたりすると、CPUピンが破損してしまうという事故(通称スッポン)が発生します。この金具がそれを防止してくれるというわけです。

さらにいろいろと考えた結果、HDD交換に加えてCPUクーラー着脱やらSATAケーブル整理など作業量が増えました。

作業

既存のSSDとHDDを取り外し、ケーブルの取り回しとか管理のしやすさを考えて再配置していきます。ちょっとHDDの取り付け場所が足りなかったのですが、引退予定のHDDを仮固定することで回避しました。SATAケーブルの整理も逆Lタイプのケーブルを使うなどでスッキリさせました。

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さてここからCPUクーラーの着脱とIFE2の取り付けをしていきます。本当はCPUクーラー交換と一緒にIFE2を取り付ける予定だったのですが、IFE2の到着が遅れたため先にCPUクーラーを交換しました。ついでにケースファンもNoctuaのものに交換しています。

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こちらがNoctua U12Aです。120cmサイドフローで140cmサイドフロー並みの冷却性能を持つと謳われています。140cmサイドフローが入らないケースでも取り付け可能です。
外すにはブラケットとヒートシンクを固定しているネジを緩めるのですが、そこにアクセスするにはファンを外さなければいけません。そしてファンを外すにはグラボがじゃなまのでグラボを外します。

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グラボが外れました。ファンはクリップで止まっているので外していきます。ファンを外すといよいよヒートシンクの取り外しなんですが、このヒートシンクはネジ2本で止まっていてネジにはスプリングが入っています。これにより一番奥まで締めれば適切なトルクでヒートシンクがCPUに圧着するという素晴らしいシステムです。

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公式の取り付け動画も公開されていて非常にわかりやすいです。
一度つけたものですから、外すなんてお手の物やとサクサクとネジを外していったのですが大事なことを忘れていました。先に書いたようにネジにはスプリングが入っていて、その力でヒートシンクはCPUへ押し付けられているということを。そう、あろうことか片方のネジを完全に緩めて外してしまったんです。

どうなったかと言いますと、ヒートシンクが片方のネジのスプリングの力で思いっきり傾きました。
最初は、あーやっちゃったと思ってヒートシンクを手で戻しました。そして、すぐに思い出されるAMD製CPUソケットの仕様と、それによっておこる悲劇。ヒートシンクが浮き上がったことでCPUが斜めに引っこ抜けていたら……、それを手で戻した時に正しい位置に戻らなかったら……。そんな嫌な想像が頭の中に広がります。たぶん顔色が真っ青になっていたんじゃないかと思います。僕のPCはRyzen 9 3900Xですので、もしCPUのピンが曲がってしまったら6万弱という出費は痛すぎます。
とりあえずもう片方のネジを外し、そーっとヒートシンクを持ち上げますとCPUが物の見事にヒートシンクにくっついていました。すぐにヒートシンクを上下逆さまにした状態で床に置きCPUの状態を確かめます。運が良かったのかピンの曲がりは無いようでした。ほっと一息ついたのもつかの間、今度はヒートシンクからCPUを剥がさなければいけません。が、グリスがめっちゃ硬くなっていてCPUがヒートシンクに接着されちゃったかのように動きません。使用していたグリスはNoctuaの純正グリスでしたが、どうやら元々の粘度が高いのに加えて塗りすぎていたようです。無理に力を加えて勢い余ってCPUが飛んで行ったり指が外れてピンを壊そうものならアウトですから慎重に力を込めて外しました。
さて、再度CPUを確認します。めっちゃ細いピンが所狭しと並んでいますが、曲がっているピンはなさそうです。あとはグリスをふき取ってソケットにCPUを戻します。これで本当に一安心です。もしピンが折れていたら2021年最大の事件でしたよ。

IFE2取り付け

やっとIFE2を取り付けます。ここは難なくクリアしました。CPUクーラーのマウンティングプレートを外してIFE2を乗せ、上からマウンティングプレートで挟み込むことで固定します。写真があればよかったんですが、一連の騒ぎで写真を撮る余裕が全くありませんでした。
CPUグリスは拭き取っちゃったので塗りなおします。使うのはさっき悪戦苦闘していたNoctuaの純正グリスです。CPUクーラーを取り付けた際の余りです。僕のグリスの塗り方はわりと適当で、とりあえず中心から放射状に伸ばし、CPUクーラーを圧着する力に任せて伸ばします。意外とこれでも十分なんです。
さて余り物のグリスをCPUのヒートスプレッダに出して、と思ったら硬くてあまり出てきません。おかしいなと思い力を込めますが全く出てきません。ここでようやく気が付きました。U12Aの取り付け時に使いすぎてしまいグリスがほとんど残っていなかったのです。ヒートスプレッダの上に出たグリスは自作PCをやったことがある人なら明らかに足りないとわかるくらいで、頑張って伸ばしても不安が残る量です。時刻は午前1時になろうとしていた時で、タイミングの悪いことに翌日もリモートワークでPCを使わなければいけません。
なんとか出せるだけグリスを出し、CPUクーラーの圧着で伸びることを期待することにしました。また、Ryzenにはエコモードという電力制限を65Wに固定するモードがあるのでそれも利用します。

起動しない

最低限の配線を繋いだ状態で起動しましたが、UEFIの画面で止まりました。Asrockのロゴが悲しく表示されるだけでビープ音などは一切なし。やっぱりCPUがご臨終していたのかとも思いましたが、データ移行に関係ないSSDを1台減らすと起動しました。原因はわかりませんが起動できたので一安心です。すぐにUEFIからCPUをエコモードに設定して温度の上昇を穏やかにします。

無事にデータ移行完了

新しいHDDへデータを移行し、長年積もり積もったデータたちはいろんなディレクトリに散乱していましたのでついでにデータの整理もやっておきました。
そして忘れずに新しいグリスを購入します。CPUの冷却に問題が出るなら早く交換しないといけないし、次に外すことを考えたら性能の良い柔らかいグリスが欲しいなと。Amazonでいろいろ探した結果、これになりました。

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はい、熊グリスです。しかも翌日届く熊グリスがこれしかなかったため、2gで3000円という高級グリス「Thermal Grizzly Krynaut extreme」になりました。別にオーバークロックを嗜む趣味はないんですが、どうせならいいやつをという欲が出ちゃいましたね。
ただ、まだグリスを交換していません。エコモードに設定したからか特に問題なく冷えているのでなかなかやる気が起きません。U12A外すの面倒なんですよ。できれば年内には交換したいな(願望)